2024年11月15日（金）福岡市薬剤師会館にて、
福岡市薬剤師会 医療安全セミナー2024が行われました。

『医療ＤＸ推進下における薬局の医療安全管理体制について』

と題して、
日本薬剤師会 副会長 原口亨先生にご講演いただきました。

医療DXと医療安全の視点から
　1. 医療DXとは社会的課題解決の手段として、新しい価値の提供・課題解決として国が推し進めているもの
　2. マーケティング視点から、地域住民との関係性の重要性と、データ収集やマーケットインが差別化や競争優位につながること
　3. 医療DX推進により、新しいタイプの事故・過誤・クレーム発生の可能性があること

オンライン資格確認がほぼすべての薬局に実装され、マイナ保険証の活用や電子処方箋の導入が推進されている現在、医療DXが薬局にもたらす新たな機会と課題、そして医療安全対策の重要性について、具体的な事例を交えて分かりやすくお話しいただきました。

今後、福岡県内の33の公的医療機関が、2025年3月までに電子処方箋を導入する（または導入済み）予定となっており、福岡市では、福岡大学病院や福岡赤十字病院など、複数の医療機関で既に運用が始まっています。

患者の薬局選びが大きく変わる可能性があります。

患者が、安全・安心にかかりつけ薬局で調剤を受けるためにも、まずは個々が日常の中でITリテラシー向上に努め、そして薬局全体として医療DXと医療安全に積極的に取り組むことが必要と感じました。