「福岡市薬剤師会学術研修会~感染症対策AMRを知ろう~」を開催しました
学術研修会「あらゆる領域に強くなろうシリーズ」にて “AMR(薬剤耐性)”を学ぶ機会をいただきました。
薬剤師は最大限の職能を発揮し、国民の健康な生活を確保しなければなりません。
薬局は地域のみならず、国から期待される重要なインフラでもあります。
地域においては、かかりつけ薬剤師が、患者すべてのケアや薬物療法を理解することが求められています。
身近な“感染症”では、薬剤師として感染制御、さらには薬剤の適正使用に寄与すべきであります。
本研修は、実践的で有益な内容であり、明日からの業務に活かせる内容となりました。
*「連携強化加算」では、感染症対応に係る最新の知識習得の研修や、医療提供にあたっての訓練を実施することなどが体制要件となっています
- 研修会動画を市薬ホームページ「会員向け動画コンテンツ」に更新いたしましたのでぜひご覧ください。
- 研修会資料は、資料 > 研修会資料 > ≪学術研修委員会≫ 2024年9月5日福岡市薬剤師会学術研修会資料 に掲載しております。
https://fpa.c-verification.com/kaiin/workshop/95611/
日時:2024年9月5日(木)19時30分~21時00分
場所:福岡市薬剤師会館 講堂およびWEB配信

【特別講演】
演題:「知っておきたいAMR ~薬局薬剤師が地域を守る~」
演者:福岡大学病院薬剤部 感染制御認定薬剤師/
抗菌化学療法認定薬剤師/薬物療法専門薬剤師
塩塚 昭一 先生
【講演要旨】
本邦における抗菌薬の消費は外来の経口抗菌薬が大部分を占め、その多くが急性気道感染症と急性下痢症に対する処方である。
しかしながら、これら2つの疾患に対して処方される抗菌薬の多くは不要と考えられており、「抗微生物薬適正使用の手引き」に基づく抗菌薬適正使用の推進が図られているが、患者が医師に抗菌薬の処方を求めるなど、患者のAMRに対する意識は依然低いことが問題視されている。
これらを背景として、外来患者に対する普及啓発・教育の観点から薬局薬剤師への期待は大きく、薬局薬剤師もこれら2つの疾患に対し正しい知識を身につけておく必要がある。
そこで、今回の研修会では急性気道感染症と急性下痢症におけるAMR対策の留意点などについて解説を行う。
